安全について(事故防止)
2020年2月、本法人が運営する認定こども園の節分行事において園児が死亡するという痛ましい事故が起きました。これを契機に、各保育所・認定こども園における危機管理体制を再点検し、これに基づいて重大な事故が起きないように対策を強化することとしました。
保育所・認定こども園においては、重大事故、すなわち、
① 死亡事故
② 重大な後遺症が生涯残る事故
は起こしてはならないと考えます。
このため、重大事故に結び付きやすいことは、チェックリストを活用し事故防止を図るか、事前の防止策を徹底することとします。
他方で、保育中の喧嘩や軽微な事故は、どんなに防止策を徹底しても完全に防ぐことが難しいうえに、それらが園児自身の自己管理能力を育んでいる面もあります。このため、重大事故に結び付くかもしれない危険性に気付いたときは、その原因や背景となる事情を冷静に分析して対応しなければなりません。すなわち、重大事故を防止するためには、「ヒヤリハット」が重要であります。「ヒヤリハット」により個々の従業員の気付きとともに、各園内での円滑な意思疎通、を促すことにより、事故防止の取組を強化します。したがって、「ヒヤリハット」は責任追及の道具とされるのではなく、むしろ、各園における事故防止への取組の状況や姿勢の表れと見なければなりません。
本指針が効果的に運用されるよう、本部又は支部においては、各園に対する支援や指導等を適切に行うこととします。
松江認定こども園において発生した園児死亡事故の「松江市教育・保育施設等における重大事故の再発防止のための事故検証部会」の「報告書」について(2021年7月7日 掲載)