一般的義足
一般的義足の紹介
1.股義足
股関節離断に適応する義足は、主に写真のような「カナディアン式股義足」が使用されます。
部位の説明
①.ソケット断端末から骨盤まで、ヒップ全体を包みこむ形をしていて、義足の安定と懸垂を図ります。
②.股継手
ソケットの前下方に取り付けられます。固定式・遊動式のタイプがあります。
③.膝継手
基本的に大腿義足と同様のものが使われますが、股義足では安定度の高い膝継手が使われています。
④.足部
高齢者からスポーツ選手まで対応できる様々な足部が開発されています。
2.大腿義足
膝から上の切断をされた方が処方する義足です。
大腿義足の種類
①.ライナー式シリコーン製のライナーを足に装着する義足。
ライナーの特徴としては伸縮性が高く、形状が変化しないという特徴があります。
ソケットと皮膚との緩衝材として皮膚を保護する役割が注目されており、現在最も主流なタイプとなっております。
②.吸着式
ソケットと断端(切断部)を密着させて真空状態を作り、ソケット内面と断端表面との間に吸着作用を生じさせ自己懸垂性を持たせた義足。
③.差込式
切断端とソケット内面との間に余裕を持たせて適合させた義足。
肩吊や腰バンドにて調整します。高齢者に多いタイプの義足です。
部位の説明
①.ソケット体重を支え、断端を動かす力を義足に伝え、コントロールするための重要な役割を果たします。
②.膝継手
膝継手は、生理的な膝関節の代償をします。
多くの種類があり、中にはC-Legやインテリジェント膝などのマイコン制御の高機能なもの開発されています。
③.足継手・足部
足継手と足部は「踏み返し」を担います。
また、不整地の歩行などを容易にする働きもします。
3.下腿義足
膝から下の切断をされた方が使用する義足です。
下腿義足の種類
①.ライナー式
シリコーン製のライナーを足に装着する義足。
ライナーの特徴としては伸縮性が高く、形状が変化しないという特徴があります。
ソケットと皮膚との緩衝材として皮膚を保護する役割が注目されており、現在最も主流なタイプとなっております。
②.PTB式
PTB式は、従来から使われている最も一般的な義足です。
断端に、ソフトインサートを付けてソケットに装着することで、断端の運動を義足に伝える性能に優れています。
③.KBM式
KBM式は、大腿骨顆の上方を両側からソケットで包み込むようにして義足を懸垂しています。 PTS式と違って、前方、膝蓋骨部がくりぬいてあるので、腰掛けたときに、ソケットの上端が飛び出さず、衣類の上から目立つことの少ない義足です。
④.PTS式
PTS式は、体重支持の方法がPTB式と似ていますが、大腿骨顆部を完全に包み込み、自己懸垂性を持たせています。
4.小児用義足
成長期の子どもには軽量で調整可能な義足が必要です。
当センターでは子どもの成長に合わせた義足の製作も承っております。