今年は2月3日が立春の日。前日の節分の日は季節の変わり目となり「邪気(邪鬼)」がやってくる日として、いろいろと邪気をはらう行事を行ってきました。その一つが豆まき。魔を滅することやまめに暮らせるようにと魔を外に、福を内にと豆をまきながら世と家族の幸福を祈りました。

ということで2月3日に「節分の会」を行いました。今年は、みんなで先生たちの節分の劇を見ることになりました。

観客の子ども達もそれぞれがオニの扮装を頭の上に着けています。

ナレーターの節分の説明とともに、「さくら劇団」の幕があきます。むかしむかしあるところに桜兵衛(さくべい)さんの家に大変美しい娘さんがおりましたとさ。

娘さんに求婚する若者は後をたちませんでしたが、そのためには大きく重い石臼を持ち上げなければならず、誰も成功しません。ところがある時、、。

ひとりの男が現れ、石臼を軽々と持ち上げると、約束だからと美しい娘さんを連れて行ってしまいました。

不思議に思った「さくべいさん」が後をつけるとなんとそこは「オニ」たちのすみかで、娘さんを囲んで酒盛りの真っ最中でした。

「オニ」たちが酔いつぶれて眠ってしまったすきに「さくべいさん」はむすめさんを助け出し、家にかえってきました。

家に帰ると早速「オニ」がきらいな大きな「イワシヒイラギ」(焼いたいわしの頭とヒイラギの葉)を作り、福の神に頼んで豆に福の神パワーを振りかけてもらい「福豆」をたくさん作って鬼たちを待つことにしました。

そこに「オニ」たちが娘さんを奪い返しにやってきました。

「さくべいさん」は家族みんなで「鰯柊」と福豆で「オニ」たちと戦い、やっつけます。子どもたちも大声援のおかげもあります。

無事に「オニ」たちを退散させ、物語は大団円を迎えます。最後はキャスト全員の挨拶でフィナーレとなりました。

シナリオ、演出ともオリジナル。衣装も不織布とは思えないでき、大小小道具も素晴らしいものでした。子ども達にはお菓子のお土産付きで終了しました。

日本の伝統行事には、昔の人々が自分たちの力で克服できないことがたくさんあり、ことあるごとに、家族の幸せを祈ってきました。今の時代もそれは変わりありません。行事に合わせ家族で幸せを祈る。とても素敵なことではないかと思います。