療育体制の組み方について
弘済学園の療育体制の特色は、(1)1クラスが10人程度の小集団とする、(2)生活クラスは3人、デイケアクラスは学園の職員と養護学校教員の2人での担任制とし、責任と権限が明確になった組織を組んでいることがあります。
また支援対象の人達は在宅が困難で入所機能を利用する人達であり,職員も個人個人の経験と力のみでは十分な支援ができません。それを背景に(3)スーパーバイズ制を取っています。スーパーバイザーは20年近い経験を持ち、経験の少ない人の悩みに助言、方針の示唆、また複数担任の意見の調整機能を持っています。
障害の重い入所の人達には一定の方針で支援をすすめることが最も大切ですが、クラス担任間では毎月、(4)クラスミーティングを持って方針をたてて経過の確認を共通にしています。スーパーバイザーとのミーティングも月に1度もたれています。
(5)養護学校との連携を、訪問教育という体制でをすすめてもらうことで、日中のケアと朝夕のケアとの統合した支援が可能になっています。
(6)学園を利用する人たちの約半数が自閉症であり、同一性の保持傾向が強く環境の変化に非常に脆弱なので、高いレベルで構造化されたプログラムを持っています。