家庭への支援
施設の役割 – 家庭への支援 –
家庭との関係を考えると、家庭とは離別せざるを得ない事情があって入所している利用者です。本来は家庭で養育されることが望ましいので、施設は本人の育成に努力するとともに家庭問題の調整に努め、本来の養育されるべき場に早い時期に戻すことができるようにつとめる必要があります。その意味において施設は、原則的に一過性の場であり終生すごす場ではありません。
従って、一日も早く家族と共に生活し社会の一員として過ごすことができるような状況の改善が重要となり、そのためには本人の変容もさることながら、家族及びそれを取巻く地域環境も変容しなければなりません。
施設は他機関と連携をとり、その実現に努力をかたむける必要があります。また現在の傾向からしても、対象児の重度化、障害の多様化、重複化に対して、医療との連携を十分にとりながら進めることが重要です。つまり、医療と福祉の双方が協力し、理解しあうことを通して、各々のフィ-ルドの責任を果たしていくことになるのです。