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トップメッセージ

トップメッセージ

一人でも多くの人が幸せになる福祉を目指して

本法人は、公益事業の運営を本旨とする財団法人として、1932年2月に設立されました。

設立の趣旨は、国有鉄道の業務に従事し、不慮の事故により殉職された職員の遺族や公傷により退職された職員などの救済と援助を目的としたものでした。第二次大戦後、時代の要請により、一般の方がたをも対象とする一般福祉事業へと公益事業の範囲を拡大し、1987年には国鉄の分割・民営化に伴うキヨスク事業の分離により、自ら保有する資産の運用によって福祉事業を維持、運営する自立型の財団法人として、その途を進むこととなりました。その後、2013年に公益財団法人へと移行し、今日にいたっております。
 
本法人の行っている公益事業には、身体障害者福祉、児童福祉、知的障害児・者福祉、高齢者福祉などがあります。切断障害者を対象に、医学的管理をもとに義肢製作から機能回復訓練まで一貫して行う民間におけるわが国唯一の総合リハビリテーション施設、知的障害・自閉症児者施設、認可保育所・認定こども園や児童養護施設など、各種福祉施設の運営を全国各地で展開しております。また、福祉に関する実践と研究をつなぐ専門誌の発行及び各種セミナーの開催や視覚障害者用録音図書の製作奉仕者に対する顕彰事業等も行っております。

民間の公益事業団体として先駆的な役割を果たすとともに、ニーズの変化にも対応し、事業内容の充実に努めてまいりました。そして、これらの公益事業に要する費用の不足分は、不動産を有効活用した賃貸事業などの収益事業の益金等をもって充当しております。

法人設立から90年以上が経つ現在も、先人たちの志は変わらず受け継ぎつつ、これから必要とされる福祉にも柔軟かつ積極的に取り組んでいくことで、一人でも多くの利用者やそのご家族・地域の方々が、自分らしく安心して生きることができる共生社会の実現を目指しています。世の中の動き、諸情勢は、広い分野にわたりめまぐるしく変貌しておりますが、本法人はこれからも、社会の様々な課題に真摯に向き合い、利用者一人ひとりに寄り添う質の高い福祉サービスを提供することにより、広く社会に貢献していけるよう全力を傾注してまいります。

公益財団法人 鉄道弘済会
会長 森本 雄司