行事・イベントのご案内 ~各福祉事業で培った経験・知識・技能の提供のために~

社会福祉セミナー

2013年4月

第50回社会福祉セミナー
「東日本大震災の教訓と社会福祉-「まち」づくりのための課題と展望-」

終了しました。
次回「第51回 社会福祉セミナー」の開催内容は2014年4月頃にお知らせ致します。

 財団法人鉄道弘済会では、社会福祉事業の一環として、1965年より毎年夏季に「社会福祉セミナー」を開催しております。
 「第50回社会福祉セミナー」は、総テーマ『東日本大震災の教訓と社会福祉-「まち」づくりのための課題と展望-』のもと、2013年7月25日(木)・26日(金)の2日間、有楽町朝日ホールにて開催いたします。
 1日目は、「東日本大震災後の「まち」づくりと社会福祉-<ポスト3・11>を超克するための視座-」と題した姜尚中氏(聖学院大学全学教授)の基調講演とシンポジウム、2日目は、3つの課題別選択講座と鷲田清一氏(大谷大学教授)による「しんがりの思想-いま、わたしたちが具えなければならないもの-」と題した記念講演を行います。
 開催内容の詳細は、下記のとおりです。
 ぜひともご参加くださいますようご案内申し上げます。

【本件に関するお問い合せ先】
公益財団法人鉄道弘済会
社会福祉第一部「社会福祉セミナー」係
TEL 03-5276-0325
FAX 03-5276-3606
E-mail fukushikenkyuu@kousaikai.or.jp

 

開催のねらい  わが国は、現在、これまでに体験することのなかった超高齢・少子・人口減少と呼ばれる時代にある。そのため、人間の尊厳を侵襲しない、将来にわたって「安心」「安全」を実感できる持続可能な「暮らし」のあり様に関する議論が活発化している。このような状況下で遭遇した東日本大震災は、未曾有かつ衝撃的な体験であったため、一連の議論に新しい流れをもたらした。すなわち、環境問題や食糧問題等への対処に象徴される「国の形」に関する議論である。しかし、このような議論は、支援を権利として享受できる(demand)環境を整えようとしてきた社会福祉の立場からするならば、いささか違和感を覚えざるを得ないものがある。すなわち、東日本大震災の被災地に暮らす人びとの多くが、「被災者」なる共通用語では括りきれない「個々の事情」の中で生活を強いられている一方で、既に「個々の事情」の「置き去り」状況が日常化しているからである。困難な時代状況にあっても、お互いに自分らしさを失うことなく「安心」「安全」を実感できる「暮らし」をデザインすること、その作業過程において社会福祉らしい貢献の仕方を明確化するためには、内省的な議論を通じて、あらためて「支援の形」を構想し直す機会を持ち合うことも必要なのではないだろうか。
 そこで、本セミナーでは、私たちが、個々人の「暮らし」の中で遭遇した未曾有かつ衝撃的な体験となった現実問題について、同時代に生きる人びとの「主体形成」なる視座を堅持しつつ、互いに「心をとめて」「心に寄り添って」営む「暮らし」の場の再生(treatment)を図る戦略を構想してみたい。それを、ここでは、新たな「まち(時間、空間、関係の相互のつながりを共有する場≠地域)」づくりという用語を用いることにする。その上で、社会福祉の制度や実践の根源的なあり方の見直しを図ることの必要性を「共有」しながら、顕在化している「ポスト3・11」の議論を批判的に検証し、人間の尊厳を侵襲しない「まち」づくりを展望してみたい。
期 日 2013年7月25日(木)・26日(金)
定 員 600名(定員になり次第締切)
時 間 2013年7月25日(木)13:00~17:30
2013年7月26日(金)9:30~15:00
受講料 7,500円(2日間、学生割引あり)
会 場 有楽町朝日ホール(東京都千代田区、有楽町マリオン11階)
交 通 JR(山手線・京浜東北線)有楽町駅 中央口または銀座口
東京メトロ(丸ノ内線・銀座線・日比谷線)銀座駅 C4出口
東京メトロ(有楽町線)有楽町駅 D7出口
いずれも徒歩1~2分。有楽町マリオン映画館チケット売り場横のエレベーターで11階までお越しください。
主 催 財団法人鉄道弘済会
協 賛 東日本旅客鉄道株式会社
各講師の紹介はこちらへ
1日目 7月25日(木)

受付時間12:15~13:00、13:00より開会。14:15~14:30は休憩時間となっております。

総合テーマ 東日本大震災の教訓と社会福祉-「まち」づくりのための課題と展望-
【基調講演】
7月25日(木)
13:15~14:15
東日本大震災後の「まち」づくりと社会福祉-〈ポスト3・11〉を超克するための視座-

聖学院大学全学教授 姜 尚 中

【シンポジウム】
7月25日(木)
14:30~17:30
「まち」づくりから見える新たな福祉社会-人間の尊厳を侵襲しない支援システムとは-

 東日本大震災を契機に、現在、環境問題や食糧問題に代表されるように「国の形」に関する議論が活発化している。その影響は社会福祉にも及ぶことになる。はたして、このような議論の切り口には、時代や状況に翻弄されるような暮らしを余儀なくされている人びとの「声」を吸い上げる視座が含意されているのであろうか。国から地方へという現行システムが有効に機能しない問題が露呈している以上、新たな社会福祉システムの実現を目指していくことは重要であるとする所以である。
 本シンポジウムでは、従来の発想にとらわれない、新たな「まち(時間、空間、関係の相互のつながりを共有する場≠地域)」のあり様を社会福祉の立場から構想し、提起してみたい。それは、既存の社会福祉に連なる理念・制度・実践の内省的検証を意味する。問題点の指摘だけに止まらず、新たな制度設計に必要なパラダイムを検討しながら、支援を必要とする人びとの「声」をそこにいかに反映できるのか、新たな社会福祉システムの構築に向けた視座を参加者とともに共有する機会とする。

○シンポジスト
大正大学人間学部特命准教授 山内 明美
東京大学先端科学技術研究センター特任講師 熊谷晋一郎
横須賀基督教社会館館長 岸川 洋治

コーディネーター:関西学院大学教授 牧里 毎治

2日目 7月26日(金)
【選択講座①】
7月26日(金)
9:30~12:30
社会福祉の政策と実践を構想・計画・実行する方略-新たな「まち」づくりを推進するために-

 社会福祉は、持続可能な「安心」「安全」を実感しにくい暮らしが広範にわたって存在する中で、人びとに寄り添い、安寧(well-being)の確保に貢献する使命を担っている。東日本大震災が人びとの暮らしにもたらした「破壊」は筆舌に尽くし難いものがあった。その中にあって、社会福祉は、多くの場面で自らに課せられた使命を十全に果たせなかった現実と対峙することになった。
  本講座では、従来の発想にとらわれない「支援の形」を構想するにあたって、新たな「まち(時間、空間、関係の相互のつながりを共有する場≠地域)」づくりを切り口に、社会福祉が貢献できる可能性を検討してみたい。当事者の「声」を引き出し、それを支援につなげていく実践力や構想力を社会福祉はいかに醸成できるのか、参加者とともに考えていく機会とする。

○パネリスト
仙台つどいの家施設長 下郡山 和子
藤里町社会福祉協議会事務局長 菊池 まゆみ
法政大学教授 宮城 孝

コーディネーター:立教大学教授・ボランティアセンター長 平野 方紹

【選択講座②】
7月26日(金)
9:30~12:30
学校教育と社会福祉の連携-家庭・学校・地域との連携による「チーム支援」のあり方-

 子どもの貧困、子ども虐待、体罰、いじめ、逸脱行動など、教育現場で散見できるこれらの課題には子どもを取り巻く社会環境の劣化、とりわけ家族問題の深刻化(親としての未熟性、親族関係の不和や精神的不安定、経済的問題など)が深く関与している例が少なくない。従来から言われている「大人社会の鏡」現象が今なお払拭できない実態が子どもの暮らしから浮かび上がっている。このような課題への対応にあたって、これまであった「縦割り行政」が続く限り有効な手立てを打てないことは今や明白である。
 本講座では、「縦割り行政」のような発想にとらわれない「チーム支援」について、これを「まち(時間、空間、関係の相互のつながりを共有する場≠地域)」づくりの文脈から構想する意義について検討してみたい。「家庭支援」「学校支援」「地域支援」の各々の立場から見出せる支援課題を整理し、新たな連携のあり方や仕組みづくりの必要性などについて参加者とともに考えていく機会とする。

○パネリスト
新宿区立かしわヴィレッジ施設長 渋谷 行成
たけむら社会福祉士事務所・町田市教育委員会スクールソーシャルワーカー 竹村 睦子
大阪府立大学教授 山野 則子

コーディネーター:関東学院大学准教授 澁谷 昌史

【選択講座③】
7月26日(金)
9:30~12:30
保健・医療と社会福祉の連携-人としての尊厳が守られる暮らしとは-

 超高齢・少子・人口減少が進むわが国では、居住する場で「包み込まれる」ようにして暮らして行くことを必要とする人びとの存在が顕在化している。何らかの疾病を抱える独居高齢者であり、育ちの過程で抱え込んだトラウマ等により何らかの精神疾患に苦しむ人であり、逸脱行動によって司法的な配慮を必要とする人等がそれにあたる。制度としての社会福祉が必ずしも射程にとらえていなかった人びとの暮らしは、久しく放置されてきただけに深刻な事態にある。そのために生じた暮らしにくさや生きづらさが保健・医療と社会福祉の狭間の問題として浮上することも多い。
 本講座では、新たな「まち(時間、空間、関係の相互のつながりを共有する場≠地域)」づくりと関連させて、支援者が「越境」したり、アウトリーチを企図したりする社会福祉による支援活動のあり方について構想してみたい。顕在化している「個人の努力では解消できない」生活課題に、保健・医療と社会福祉が連携して応えていくことで、高齢者や被虐児の自己実現を支援し、人間としての尊厳が守られる暮らしを保障する支援方法について、参加者とともに考えていく機会とする。

○パネリスト
NPO法人ハーモニー虹代表 小畑 万里
救世軍世光寮副施設長 塩田 規子
西片医療福祉研究会代表 山田 美代子

コーディネーター:東海大学教授 堀越 由紀子

【記念講演】
7月26日(金)
13:30~15:00
しんがりの思想 -いま、わたしたちが具えなければならないもの-

哲学者/大谷大学教授・前大阪大学総長 鷲田 清一

開催要項 こちら(PDF)より開催要項がダウンロードできます。
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申込方法

受付は終了致しました。

注意事項 ・事情により講師等が変更となる場合があります。
・ご昼食、ご宿泊等の手配は行っておりません。
個人情報について 受講お申し込みに際してお預かりする個人情報は、受講証の発送、受講料の請求とご入金の確認、次回以降開催のご案内のみに使用いたします。
お申し込み・
お問い合わせ先
財団法人鉄道弘済会 社会福祉第一部「社会福祉セミナー」係
〒102-0083
東京都千代田区麹町5-1
TEL:03-5276-0325 FAX:03-5276-3606
E-mail fukushikenkyuu@kousaikai.or.jp